こんにちは。
先日アップした豚肉料理の動画、ご覧いただきましたか? まだの方はチェックチェック!
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他の国にない特徴的なポルトガル料理をいくつか挙げるとすると、この料理、アレンテージョ風ポーク(Carne de Porco à Alentejana)は絶対に出てきます。
豚肉をワインや赤ピーマンペーストでマリネして焼く、これはポルトガルでは定番のパターンなのですが、アサリを入れるところがこの料理の最大のポイント!
ずっとこの料理のこと、私自身きちんと理解できてませんでした。アサリは飾り?くらいにしか思ってなかった。
これ、肉質があまり良くない豚肉を美味しくする秘訣なのだそうです。
このお料理はアレンテージョ地方の伝統料理として知られますが、元々はアルガルベ地方で作られていました。アルガルベというと、ポルトガルの一番南の海岸です。海産物は豊富なところですが、豚肉は充分な飼料がなく、魚を加工した後の骨や頭などのアラを雑食の豚に与えていたといいます。ですが、そういうエサでは肉の味が良くならず、なんとかして美味しく食べれないものかと、アサリを入れてみたところ、とてもいい味になったそうです。
そのうち、豚の飼育が盛んなアレンテージョにこの料理が伝わって、美味しい豚肉をさらに美味しく食べれる料理となりました。
元々普通に美味しい豚肉を使っていると、「アサリを入れてるから美味しい」とは感じませんが、こういう話を聞くと、この二つのカップリングにちゃんと意味があるんだって納得。
少しでも美味しく食べようとする人間の欲、これが今の私たちの豊かな食文化を築いたわけで、もちろん食材に恵まれた地域とそうでない地域はあるわけですが、やっぱり食いしん坊の国民性というのも大いに関係してると感じます。