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ジュエリーを愉しもう! ポルトガルの金銀細工フィリグラーナの制作や、ジュエリーと共に送るヨーロッパでの日々。

マイクロワールド

こんにちは。

お出掛けるする前に、一つブログを投稿しておきます!

 

今日はフィリグラーナの構造を、拡大写真で見ていきましょう!!!

大きめのペンダントで見てみましょうね。

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この伝統的なハートのペンダント、実は枠を作って細い糸の細工を埋めていき、溶接した後で、仕上げに小さなピースをいろいろ付けていきます。

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これ、工房ではカタツムリと呼んでますが、お花みたいですね。立体的で、ちょこっとワンポイントにいい味出してくれます。

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こちらは6弁の花、これはピアスなどでもよく使われ、真っ平らじゃないところがポイント。5弁、6弁、そしてサイズも何種類かあり、通常まとめて作ってストックしてあります。

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両サイドに球状の小さなピースを付けてます。

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裏面も綺麗に。チェーンを通す輪っかを付ける繋ぎとなるリングも後付けなので、溶接された部分を隠すために、シールみたいなイメージで、平たい円形のピースを載せます。

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こちらは一番下の部分ですね。ただ尖ってるだけでなく、後付けでモコモコっとしたピースを付けます。これ、三つの玉をくっ付けた格好で、工房ではクローバーと呼んでます。

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これは文字も見えると思いますが、Gold 19.2kの印。ポルトガルのゴールドは、19.2kです。純度が高めなんです。18kは純金の75%の金、19.2kは80%です。

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そして、この目立たないところに付いている印、二つ並んで付いてます。一見凹んでるだけ?みたいに見えてしまうのですが、これ、刻印です。政府の機関が正式に19.2kと認めた証。

そしてもう一つは、工房自身の刻印です。

 

肉眼ではなかなかこういう細かい部分まで見えなかったりしますが、こういう0.何ミリの小さなピースを職人さんがピンセットで摘んで一つ一つ付けていくのです。

こういうデリケートな仕上げをしているからこそ、全体のジュエリーとしての完成された美しさが誕生するのですよね。

 

今回は、フィリグラーナの構造をご紹介しました。いかがでしたか?

 

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